新論文紹介New press

発表論文紹介

熊本大学薬学部薬学科卒業生の川幡見奈子さんの卒業研究論文です。
彼女は薬学部の新6年制過程の初代の卒業生で、内容は、休息時間の時系列解析という数学的なものです。休息時間の分布に、ヒトでもマウスでも、さらに昆虫でも、べき乗性が認められるという報告があります。しかし、アクチグラフを使って計測したデータを調べてみると、一見、認められる、べき乗性は、二つの異なる分布を足したことによる artifact である可能性が浮かび上がりました。さらに、小児慢性疲労症候群の患児では、健常児とは異なる分布が増える可能性も示唆されました。

Minako Kawabata, Taro Ueno, Jun Tomita, Junko Kawatani, Akemi Tomoda, Shoen Kume and Kazuhiko Kume

BMC Psychiatry 2013, 13:281 doi:10.1186/1471-244X-13-281
Published: 4 November 2013


名古屋市立大学大学院
薬学研究科・薬学部
神経薬理学分野

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